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【ジアミンアレルギーとは?】今までヘアカラーが平気だった人にも知ってほしいこと

「ジアミンアレルギー」という言葉を聞いたことはありますか?

聞いたことがある方もいれば、
「初めて聞いた」という方も多いと思います。

ですが、普段ヘアカラーをされている方には、
ぜひ一度知っておいてほしい内容です。

そして僕自身、美容師側にも正しい知識が必要だと考えています。

■ ジアミンアレルギーとは?

美容室で一般的に使われているヘアカラーの多くは、
「酸化染毛剤」と呼ばれるタイプです。

1剤に含まれる酸化染料が毛髪内部へ入り、
2剤の過酸化水素などの働きによって酸化・発色することで、
髪を染めていきます。

代表的な酸化染料には、

・パラフェニレンジアミン
・トルエン-2,5-ジアミン
・パラアミノフェノール
・メタアミノフェノール

などがあります。

この中でも「パラフェニレンジアミン(PPD)」は、
ヘアカラーによるアレルギーの原因としてよく知られている成分です。

※厳密には、この4つすべてが「ジアミン」ではありません。
パラアミノフェノール、メタアミノフェノールはアミノフェノール系の酸化染料です。

■ 今まで大丈夫だったから、これからも大丈夫とは限らない

ここが今回、一番お伝えしたいところです。

ヘアカラーによるアレルギーは、

「今まで何十回染めても平気だった」

という方でも、ある時から突然症状が現れることがあります。

これは厚生労働省からも注意喚起されています。

症状としては、

・かゆみ
・赤み
・湿疹
・腫れ
・ヒリヒリとした痛み

など。

人によって現れ方や程度は異なり、
重い場合には顔の腫れや全身症状につながることもあります。

そのため、

「前回大丈夫だったから今回も大丈夫」

とは言い切れません。

■ 「刺激」と「アレルギー」は同じではありません

ここも非常に重要です。

カラー中に頭皮がヒリヒリしたからといって、
すべてがジアミンアレルギーとは限りません。

カラー剤による刺激で起こる「刺激性接触皮膚炎」と、
特定の成分に免疫が反応する「アレルギー性接触皮膚炎」は別のものです。

自分で判断するのではなく、
症状が出た場合にはカラーを中止し、
必要に応じて皮膚科などの医療機関へ相談してください。

■ アレルギーは「コップから溢れる」と考えていい?

よく、

「人それぞれアレルギーのコップがあって、
いっぱいになると突然発症する」

という説明を聞くことがあります。

イメージとしては分かりやすいのですが、
実際のアレルギーはそこまで単純ではありません。

繰り返し接触することで感作される可能性はありますが、
「○回カラーをしたら発症する」という明確な回数は決まっていません。

だからこそ、
20代でも、40代でも、60代でも、

「今まで平気だったから大丈夫」

と考えすぎないことが大切です。

■ 「オーガニックカラー=ジアミンフリー」ではありません

ここも誤解されやすいポイントです。

「オーガニックカラーならアレルギーが起きない」

と思われることがありますが、
オーガニックカラーという名称だけでは判断できません。

オーガニック由来成分を配合したカラー剤であっても、
髪を明るくしながら染める酸化染毛剤であれば、
酸化染料が使用されている製品があります。

つまり、

通常の酸化染毛剤
→ パラフェニレンジアミン、トルエン-2,5-ジアミン、
アミノフェノール類などが使われることがある

オーガニックカラー
→ 植物由来成分やオーガニック原料を取り入れていても、
酸化染料を使用する製品がある

ということ。

「オーガニック」という言葉と
「ジアミンフリー」は別の話です。

アレルギーが気になる場合は、
商品名やイメージではなく、
何の染料が使われているのかを確認することが大切です。

■ ヘナなら絶対に大丈夫?

これも注意が必要です。

純粋なヘナは植物由来の染料で、
基本的にはオレンジ〜赤褐色系に染まります。

しかし世の中には「ヘナ」と書かれていても、
すべてが純粋なヘナだけで作られているとは限りません。

実際に、酸化染料を含むヘナ製品による
アナフィラキシー事例についても注意喚起されています。

そのため、

「ヘナ=絶対にジアミンが入っていない」

ではなく、

「何が配合されているヘナなのか?」

まで確認することが重要です。

ちょうど2026年5月に国民生活センターから新しい注意喚起が出ています。酸化染料を含む一部のヘナ製品によるアナフィラキシー事例があり、検査した「かつら用」3銘柄すべてから酸化染料が検出されています。したがって、「ヘナなら大丈夫」ではなく製品と成分を確認するということが重要です。

■ ジアミンアレルギーがある場合、何で染める?

すでに酸化染毛剤によるアレルギーを経験した方は、
自己判断で同じタイプのヘアカラーを続けるのではなく、
医療機関や美容師に相談してください。

選択肢としては、

・ヘアマニキュア
・一部の塩基性/HC染料を使ったカラー
・酸化染料を含まない頭髪用ヘナ
・その他の非酸化タイプの染毛料

などが考えられます。

ただし、
「ジアミンが入っていなければ絶対にアレルギーが起きない」
という意味ではありません。

別の成分でアレルギーや刺激が起こる可能性もあるため、
その人に合わせて選択する必要があります。

■ 美容室でできる予防的な取り組み

KOTKAでは、過去のブログでも紹介しましたが、
カラー後に薬剤をできるだけ髪や頭皮へ残さないことも大切にしています。

カラー後のシャンプーやすすぎを丁寧に行い、
必要に応じて残留薬剤へのアフター処理も行います。

これは、

「やればジアミンアレルギーにならない」

というものではありません。

あくまでカラー施術後に不要な薬剤を残しにくくするための、
サロンワークとしての取り組みです。

アレルギー対策と残留薬剤対策は、
分けて考える必要があります。

■ パッチテストも大切です

酸化染毛剤では、
使用前に毎回パッチテストを行うことが案内されています。

なぜ「毎回」なのか。

それは、
前回まで問題なくカラーできていた人でも、
新たにアレルギー反応が起こる可能性があるからです。

なお、過去にヘアカラーでアレルギー性のかぶれを経験したことがある方は、
自己判断でパッチテストをして再チャレンジするのではなく、
酸化染毛剤の使用を避け、医師へ相談することが大切です。

■ 美容師側にも知識が必要だと思っています

ヘアカラーは、
美容室では当たり前のように行われている施術です。

だからこそ、

「いつも染めているから大丈夫」

で終わらせてはいけないと思っています。

使用するカラー剤の特徴、
酸化染料についての知識、
頭皮への塗布方法、
施術後の洗浄やアフター処理、
そして異常が起きた場合の対応。

髪をきれいに染める技術だけではなく、
こうした知識まで含めてヘアカラー技術だとKOTKAでは考えています。

■ これからも長くヘアカラーを楽しむために

今回一番伝えたいのは、

「ジアミンは怖いからカラーをやめましょう」

ということではありません。

ヘアカラーには、
髪色を変えたり、
白髪をカバーしたり、
自分の好きなデザインを楽しめる大きな魅力があります。

だからこそ、

何を使っているのか。
どんなリスクがあるのか。
もし異常が起きたらどうするのか。

美容師もお客様も知っておくことが大切です。

今まで何もなかった方も、
カラー中やカラー後に

「最近少しかゆい」
「以前より頭皮が赤くなる」
「翌日になると頭皮がかゆい」

などの変化を感じた場合は、
我慢してカラーを続けず、必ず担当美容師へ伝えてください。

症状がある場合には、
皮膚科など医療機関への相談をおすすめします。

これから先も安心してヘアカラーを楽しむために。

KOTKAでは髪の仕上がりだけではなく、
カラー剤や薬剤についての知識も大切にしながら、
一人ひとりに合わせた施術を考えていきます。

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