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髪がなかなか乾かないのはダメージが原因?髪の“親水化”と乾きにくさの関係

こんにちは。
千葉駅徒歩8分、KOTKAの荒谷です。

お風呂上がりに髪を乾かしていると、

「昔より髪が乾くのに時間がかかる」
「しっかりタオルドライしているのに、なかなか乾かない」
「毛先からずっと水分が出てくる感じがする」

そんなことはありませんか?

今回は、

「なぜ髪の毛は乾きづらくなるのか?」

について、髪の構造やダメージとの関係から少し詳しくお話ししていきます。

 

【“髪が乾燥している”と“髪が乾きやすい”は別の話】

まず最初に知っていただきたいのが、

髪がパサついていることと、
ドライヤーで髪が早く乾くことは、
必ずしも同じ意味ではないということです。

髪の内部に存在する水分は、説明上大きく

・比較的出入りしやすい水分
・毛髪成分と強く関わって存在している水分

というように考えることができます。

一般的には「自由水」「結合水」などと表現されることがあります。

髪のしっとり感や柔らかさには、毛髪内部に水分を適切に保持できる状態が関係します。

一方で、

「シャンプー後の髪がなかなか乾かない」

という現象には、髪がどのくらい水を吸いやすい状態になっているかということも関係してきます。

【まず確認したいのはタオルドライ】

ものすごく単純ですが、

タオルドライが足りなければ、当然ドライヤーの時間は長くなります。

髪の表面に大量の水が残った状態から乾かすのと、
タオルでしっかり水分を取った状態から乾かすのでは、
ドライヤー時間は大きく変わります。

また、

・毛量が多い
・髪が太い
・ロングヘア
・湿度が高い
・根元が密集している

といった条件でも乾燥時間は変わります。

ただ、それとは別に美容師として注目したいのが、

「髪そのものの性質が変わっているケース」

です。

【健康な髪はもともと水となじみにくい】

健康な毛髪の表面は、比較的水をはじきやすい性質を持っています。

これを

「疎水性」

と呼びます。

疎水とは、簡単に言えば

「水となじみにくい性質」

です。

健康な髪の表面ではキューティクルが整い、
脂質などを含む構造によって、水が必要以上に入り込みにくい状態が保たれています。

ところが髪がダメージしていくと、この性質が少しずつ変化していきます。

【髪の毛の構造】

髪の毛は大きく見ると、

一番外側に「キューティクル」

その内側の大部分を
「コルテックス」

という組織が占めています。

そして毛髪内部の細胞同士の間には、

CMC
=Cell Membrane Complex
(細胞膜複合体)

と呼ばれる構造があります。

CMCには脂質などが存在し、

毛髪内部の水分保持や物質の移動、
髪の柔軟性などにも関係しています。

僕はお客様には、

「髪の中にある、水分や油分の通り道・接着部分のようなもの」

と説明することがあります。

【髪がダメージするとどうなるのか?】

カラーや縮毛矯正、ブリーチ、アイロン、紫外線、摩擦などによって毛髪に負担が蓄積すると、

キューティクルやCMC、
さらに毛髪内部のタンパク質などにも変化が起こっていきます。

その結果、

毛髪内部に空洞や欠損部分が増えていきます。

美容業界ではこういった部分を、

「ダメージホール」

と表現することがあります。

イメージとしては、

綺麗に舗装された道路と、
ボコボコに穴が空いた道路の違いです。

【ダメージホール=髪の中の“小さな水たまり”】

 

少し分かりやすく例えてみます。

雨が降ったときに、

平らで水はけの良い道路なら、
比較的早く水がなくなります。

しかし道路にたくさん凹みがあれば、

そこに水たまりができますよね。

言ってしまえばかなりのダメージで髪が過度に乾きづらくなった髪は、水捌けの悪いグラウンドのような状態です。

髪も似たようなイメージです。

毛髪の構造が乱れ、内部に水が入り込みやすい状態になると、
シャンプー時に髪が多くの水を吸い込みやすくなります。

するとタオルドライをしても内部に水分が残りやすく、

結果として、

「ドライヤーに時間がかかる」

と感じる場合があります。

ただし、ダメージが強ければ必ず乾燥時間が長くなるというわけではありません。

非常に多孔質になった髪は、水を吸いやすい一方で水分を放出しやすくなる場合もあります。

そのため乾燥時間だけでダメージレベルを判断することはできません。

【疎水性から“親水性”へ】

髪がダメージすることによって、

もともと水となじみにくかった髪が、
水となじみやすい方向へ変化することがあります。

これを美容師の間では、

「親水化」

と表現します。

文字通り、

親水=水と親しくなる状態

です。

カラーやブリーチなどの酸化処理によって毛髪表面や内部の化学的性質が変化すると、
健康毛より水を吸いやすくなることがあります。

そのため、

「昔より髪がお風呂で水を吸う」
「タオルドライしても重い」
「乾かす時間が長くなった」

という変化がある場合には、
髪の親水化も一つの可能性として考えることができます。

【カラーや縮毛矯正でも親水化は起こる】

美容室で行う

・ヘアカラー
・縮毛矯正
・ブリーチ
・パーマ

などは、すべて毛髪に化学反応を起こしてデザインを作っています。

当然、薬剤設計が髪の状態に対して強すぎれば、
毛髪への負担も大きくなります。

例えばカラー剤でも、

必要以上に強いアルカリを毎回使用する。

縮毛矯正でも、

髪のダメージレベルに対して必要以上に高いpHの薬剤を使用する。

こうした施術が繰り返されれば、
毛髪内部の構造への負担は少しずつ大きくなります。

だからKOTKAでは、

「とにかく強い薬を使えばいい」

とは考えていません。

【縮毛矯正でKOTKAがpHを重要視する理由】

縮毛矯正の場合、KOTKAでは

「髪のダメージに合わせてpHを決める」

そして

「クセの強さに合わせて必要な還元を考える」

という考え方を大切にしています。

健康毛と、
毎月カラーをしている髪と、
ブリーチ履歴がある髪。

これらすべてに同じ薬剤を使用する必要はありません。

必要以上にキューティクルを膨潤させたり、
毛髪内部に負担をかける必要もありません。

必要な力だけを使う。

これが、長期的に髪を綺麗にしていくうえで非常に大切だと考えています。

【毎回のカラーも同じ】

これはカラーも同じです。

毎回毛先まで強い薬剤を使用するのではなく、

根元と毛先のダメージ状態を見ながら、
必要に応じて薬剤を変える。

すでに明るくなっている毛先に、
新生部とまったく同じ強さの薬剤が本当に必要なのか。

こういった小さな薬剤設計の積み重ねが、

半年後、
1年後、

髪の状態に大きな違いを生みます。

【ホームケアでも親水化は進む】

美容室だけではありません。

日常生活でも、

・高温のアイロンを毎日使用する
・同じ場所に何度もアイロンを通す
・濡れた状態で高温を当てる
・紫外線を長時間浴びる
・濡れた髪を強くこする

などが繰り返されれば、
毛髪への負担は蓄積していきます。

特にヘアアイロンは非常に便利ですが、

温度・回数・当て方によっては毛髪への負担も大きくなります。

大切なのは、

「使わないこと」

ではなく、

「必要以上に傷ませない使い方をすること」

です。

【では、親水化した髪はどうする?】

ここまで読むと、

「すでに乾きづらくなっている髪はどうしたらいいの?」

と思いますよね。

一度失われた毛髪組織そのものを、
完全に健康毛へ戻すことはできません。

髪の毛は、皮膚のように自分で治る組織ではないからです。

しかし、

CMCに関わる脂質を補う
タンパク質系の補修成分を使用する
皮膜形成成分を使用する
疎水性を補助する成分を使用する

などによって、

髪の手触りや水分バランス、
まとまりを整えていくことはできます。

トリートメントの目的は、

「傷んだ髪を新品に戻す」

ことではなく、

失われたものを補いながら、
髪を扱いやすい状態に整えていくことです。

【トリートメントは“何を入れるか”が大切】

KOTKAで使用しているオージュアなどのトリートメントでも、

髪の状態に合わせて
タンパク質や脂質などを補い、
髪のコンディションを整えていきます。

さらに髪の状態によっては、

疎水性をサポートする補修成分や、
毛髪表面を整える成分などを組み合わせることで、

「乾かしやすくなった」
「まとまりやすくなった」
「以前より髪が軽く感じる」

といった変化につながる場合があります。

1回ですべてが変わるとは限りません。

そして多くのサロントリートメントは質感を重視しているため、疎水化には特化していないものがほとんどです。

セラックやタンニン(ポリフェノールなど)やトステアなど、疎水効果の高い成分はより深い専門知識が必要です。

なので美容室ではなるべく傷ませない施術をすること。

そして必要なケアを継続すること。

この2つを組み合わせることで、
髪の状態は大きく変わってきます。

【髪が乾きづらくなった=髪からのサインかもしれません】

最近、

「髪を乾かす時間が前より長くなった」

という方。

もちろん、

髪が伸びた
毛量が増えた
季節や湿度が変わった
タオルドライが足りない

という可能性もあります。

しかし、

カラーや縮毛矯正を繰り返すうちに明らかに乾きづらくなったのであれば、

毛髪の状態が変化している可能性もあります。

髪の乾き方は、
髪のコンディションを見る一つのヒントです。

【KOTKAが大切にしていること】

僕たちが大切にしているのは、

傷んでからトリートメントで誤魔化すことではありません。

まず、

「なるべく傷ませない。」

カラーでも、
縮毛矯正でも、

今の髪に必要な薬剤の強さを見極め、
必要以上の負担をかけない。

そのうえで、
失われた成分をトリートメントで補っていく。

この順番が重要だと考えています。

髪質改善という言葉はたくさんありますが、

本当の意味で髪を綺麗にしていくためには、

施術そのもののダメージを減らすことと、
適切なケアを続けること。

どちらも欠かせません。

「最近、髪が乾きづらくなった気がする」

そんな小さな変化も、
ぜひ美容師に相談してみてください。

髪がなぜそうなっているのかを知ることで、
これからのカラーや縮毛矯正、
ホームケアの方法も変わってきます。

千葉駅徒歩8分
縮毛矯正・酸性ストレート・髪質改善・髪質改善カラー
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