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美容室のサロントリートメントってやった方がいい?美容師が本気で考える“意味のあるヘアケア”

こんにちは。
千葉駅徒歩8分、KOTKAの荒谷です。

美容室でカットやカラーをするとき、

「トリートメントも一緒にやった方がいいですか?」

と聞かれることがあります。

最近ではSNSなどで、

「サロントリートメントは意味がない」
「どうせ数週間で落ちるから必要ない」

そんな意見を目にすることも増えました。

では実際、
美容室のトリートメントはやった方がいいのでしょうか?

僕の考えを最初にお伝えすると、

「基本的には、やらないよりやった方がいい」

です。

ただし、本当に大切なのはここからです。

今の髪に必要なことを理解して、
その髪に合わせた処理ができるのであれば、

「やらないよりやった方がいい」

から、

「今の髪だからこそ、やる意味がある」

というトリートメントに変わっていくと思っています。

【そもそも髪は、生活しているだけでも変化していく】

 

 

カラーや縮毛矯正、ブリーチをしていなくても、
髪は毎日の生活の中で少しずつ影響を受けています。

紫外線。

ドライヤーやヘアアイロンの熱。

ブラッシングや枕などによる摩擦。

冷暖房による乾燥。

さらにカラーや縮毛矯正などをしていれば、
そこに化学的な負担も加わります。

その結果、

「最近パサつくようになった」

「毛先が引っかかる」

「ツヤがなくなった」

「乾燥してまとまらない」

「以前より髪が乾きづらくなった」

といった変化を感じることがあります。

髪は一度大きく損傷すると、
皮膚の傷のように自分自身で元通りに再生する組織ではありません。

だからこそ、

失われたものを補う。

摩擦から守る。

水分・油分のバランスを整える。

表面を保護する。

こうしたヘアケアには意味があると僕は考えています。

【髪がダメージすると、何が起きている?】

ここから少しだけ毛髪のお話をします。

健康な髪の表面にはキューティクルがあり、
その表面には18-MEAなどの脂質が存在します。

さらにキューティクルや毛髪内部にはCMCがあり、
その内側には髪の大部分を構成するコルテックスがあります。

ダメージの原因や施術履歴によって変化の仕方は異なるため、
すべての髪が必ず同じ順番でダメージするわけではありません。

ただ、イメージとしては、

表面の18-MEAなどが失われる

CMCなどの脂質成分が失われる

キューティクルの状態が悪くなる

さらにダメージが進むと毛髪内部のタンパク質などが流出する

このように、
外側から少しずつ髪の構造や成分が失われていくパターンは多くあります。

だから、

「ダメージしているからトリートメントをつける」

だけでは少し大雑把なんです。

今の髪は、

脂質が足りないのか。

CMCへのアプローチが必要なのか。

タンパク質を補った方がいいのか。

表面保護が必要なのか。

親水化した状態を整える必要があるのか。

髪の状態によって必要なことは変わります。

【なぜ「サロントリートメントは意味がない」と言われるのか?】

ここは僕なりの考えですが、

サロントリートメントの価値が、

「今日、手触りを良くすること」

だけで語られてしまうことも一つの理由だと思っています。

もちろん、

サラサラになった。

しっとりした。

ツヤが出た。

指通りが良くなった。

これも大切なトリートメントの効果です。

お客様が実際に髪を触って、

「髪、綺麗になった!」

と感じられることも非常に重要です。

ただ、

毎回同じものをつけて、

油分を補って、
手触りを整えて、
表面をコーティングして終了。

これだけだと、

「本当に今の私の髪に必要なことをしているの?」

という疑問が出てくるのも分かります。

だから僕は、

「サロントリートメントに意味があるか?」

ではなく、

「そのトリートメントで、今の髪に何をしているのか?」

を見ることが大切だと思っています。

【KOTKAがAujuaを使い続けている理由】

KOTKAでは、
ミルボンのAujua(オージュア)を導入しています。

僕自身、長年オージュアを使用してきました。

世の中には本当にたくさんのサロントリートメントがあります。

その中には、

「成分的にはこっちの方が面白いな」

「毛髪理論だけで考えれば、これも良いな」

と思うものもあります。

それでもKOTKAがオージュアを使い続けている大きな理由の一つが、

「お客様が効果を実感しやすいこと」

です。

美容師が成分を見て「良い」と思うことと、

お客様が自宅に帰って、

「髪が扱いやすくなった」

「いつもよりまとまる」

「手触りが違う」

と感じることは、
必ずしも同じではありません。

美容師目線の「良い」と、
お客様目線の「良い」。

その両方が揃うことが大切です。

【でも、オージュアをそのまま使うだけがKOTKAのトリートメントではありません】

ここからが今回、
一番お伝えしたいところです。

オージュアは非常に優れたトリートメントだと思っています。

CMCへのアプローチ。

毛髪内部への補修。

質感のコントロール。

表面を整える処理。

そして何より、
一人ひとり違う悩みに対応できるラインナップがあります。

ただ、

毛髪理論をさらに細かく分解していくと、

「ここにもう一工程入れたい」

「この髪には、ここをもっと補いたい」

と思うことがあります。

 

 

そこでKOTKAでは、

オージュアをベースにしながら、
毛髪状態に合わせて独自の処理を加える、

「KOTKA式オージュアトリートメント」

という考え方で施術することがあります。

【トリートメントにも「理論」がある】

KOTKAではトリートメントを考えるとき、
大きく8つの工程に分解して考えています。

もちろん、

すべての髪に8工程全部を行えば良い。

工程が多ければ多いほど良い。

という意味ではありません。

髪の状態によって、
必要なものを選ぶための考え方です。

① アルカリ剤でキューティクルを開く

アルギニンを使用し、トリートメント成分を髪に作用させるための土台を作ります。

髪の状態や使用する処理剤によっては、
pHなどを利用して毛髪の状態をコントロールすることがあります。

ここで重要なのは、

「キューティクルを開けば開くほど良い」

ではないということ。

必要以上の膨潤は、
逆に髪への負担になります。

必要な髪に、
必要な範囲だけ。

これは縮毛矯正の薬剤設計と同じように、
トリートメントでも大切な考え方です。

② CMC補修

次に、
髪の水分・脂質や毛髪構造に関わるCMCなどへアプローチします。

パサつく。

まとまらない。

手触りが悪い。

こうした髪に対して、
非常に重要になる部分です。

これは一般的なサロントリートメントでも、
比較的取り入れられている工程だと思います。

③ ケラチンなどのタンパク質補修

髪の大部分は、
ケラチンを中心としたタンパク質で構成されています。

ダメージした髪では、
毛髪内部の成分が失われている場合があります。

そこで、

低分子
中分子
高分子

など性質の異なるケラチン系成分を、
髪の状態や目的に合わせて使い分けます。

ここでも、

「ケラチンをたくさん入れれば良い」

ではありません。

今の髪に何が必要なのか。

ここを考えることが大切です。

④ 疎水性を意識した処理(疎水物でダメージホールを埋める)

以前のブログでもお話ししましたが、

髪はダメージによって水とのなじみ方が変化し、
親水化が進むことがあります。

分かりやすく言えば、

髪の中に“水たまり”ができやすくなっているような状態です。

そこで、

セラックやタンニンなど疎水性を意識した処理剤などを組み合わせながら、

髪の水との付き合い方を整えていきます。

髪が乾きづらくなった方などにも、
関係してくる部分です。

⑤ 質感をコントロールする

ここはオージュアの強みでもあると思っています。

サラサラ。

しっとり。

柔らかい。

ハリコシ。

まとまり。

お客様によって、
好きな髪の質感は違います。

髪に必要な補修だけではなく、

「お客様がどういう髪になりたいのか」

まで考えて仕上げる。

これもサロントリートメントでは非常に重要です。

⑥ pHを整える・酸化剤による後処理

最初に毛髪の状態を動かしたのであれば、
最後には適切な状態へ整えていく必要があります。

また、

カラーや縮毛矯正と同時にトリートメントを行う場合には、

残留する薬剤やpHなども考えながら、
施術後の髪を整えることが重要です。

僕はここも、
サロントリートメントを考えるうえで非常に重要な工程だと思っています。

⑦ 被膜形成・コーティング

そして毛髪表面を整えます。

「コーティングは悪い」

という意見を見かけることがありますが、
僕はそうは思っていません。

摩擦を減らす。

指通りを良くする。

ツヤを出す。

補った成分を留まりやすくする。

適切な被膜形成には、
きちんと役割があります。

問題なのは、

「コーティングすること」

ではなく、

「コーティングだけで髪を綺麗にしたことにしてしまうこと」

だと思っています。

⑧ コンプレッション

最後がコンプレッションです。

少し専門的な言葉ですが、
お客様には「洗車」でイメージしていただくと分かりやすいと思います。

車を洗って、
汚れを落として、
表面を整えて、
コーティングする。

そして、その一番外側をさらに保護する
“ポリマーのような役割”。

僕はコンプレッションを、
そんなイメージで説明しています。

毛髪表面にさらに細かな被膜を形成し、

ツヤ感。

指通り。

表面の均一感。

トリートメントの持続性。

などを考えて行う最終工程です。

一般的なサロントリートメントでは、
ここまで独立した工程として設計されていないものもあります。

 

 

【実は、一般的なサロントリートメントに入っていない工程もある】

ここまで8工程を紹介しました。

一般的なシステムトリートメントを見ると、

CMCへのアプローチ。

ケラチンなどの毛髪補修。

質感調整。

表面のコーティング。

こうした工程は比較的よく見られます。

一方、

最初の土台づくり。

疎水性を意識した処理。

最後のpHコントロール。

さらにコンプレッション。

こうした部分までを、
一つひとつ独立した目的として組み込んでいないシステムもあります。

だからKOTKAでは、

「メーカーのトリートメントだから、そのまま使えば完成」

とは考えていません。

メーカーが長年研究して作った優れたシステムを尊重しながら、

そのお客様の毛髪を見て、

足りないと思う工程があれば補う。

必要のない工程ならやらない。

それがKOTKA式オージュアトリートメントの考え方です。

【トリートメントにも、縮毛矯正と同じように“設計”がある】

縮毛矯正なら、

どの薬剤を使うのか。

どのくらいのpHにするのか。

どの程度還元させるのか。

何分置くのか。

どの温度でアイロンするのか。

美容師はさまざまなことを考えます。

トリートメントも、本来は同じだと思っています。

何が足りないのか。

何を補うのか。

どの順番で補うのか。

どう定着させるのか。

どこまで被膜を作るのか。

熱を使うのか、使わないのか。

髪の状態を見ながら、
一つひとつ考えていく。

だから僕は、

「トリートメント=何か良いものを髪につける」

だけではなく、

「トリートメントにも理論と設計がある」

と考えています。

【結局、サロントリートメントはやった方がいい?】

改めて最初の質問に戻ります。

僕の答えは、

「基本的には、やらないよりやった方がいい」

です。

でも、

髪の状態を理解して、

必要なものを選び、

必要な順番でアプローチし、

その人が求める質感まで作ることができれば、

「やらないよりやった方がいい」

ではなく、

「今のあなたの髪だからこそ、やる意味がある」

というトリートメントに変わります。

KOTKAでは、

「トリートメントをすること」

そのものを目的にはしていません。

今の髪に何が必要なのか?

なぜパサつくのか?

なぜ引っかかるのか?

なぜ乾きづらいのか?

なぜツヤが出ないのか?

そこを考えたうえで、
必要なヘアケアを組み立てていきます。

サロントリートメントにも、
ちゃんと理論があります。

そして、

同じトリートメントを使っていても、

「何を考えて、どう使うか」

によってできることは変わります。

「毎回トリートメントをしているけど、本当に自分の髪に合っているの?」

「今のヘアケアのままでいいのかな?」

そんな疑問がある方は、
ぜひ一度ご相談ください。

今の髪に何が必要なのか。

そこから一緒に考えていきましょう。

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